パスカルの葦笛のブログ

クラシック音楽のテレビやFMの放送からその演奏を視覚(楽譜)で再現します。後から読むだけでどんな演奏だったか理解出来ます。

2020年1月のブログ記事

  • 驚くべき初演版ブラームス交響曲第一番とシャイー指揮ゲバントハウスの演奏

    ブラームスの交響曲第一番の第二楽章には初演版があり、シャイー指揮ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団の演奏があるという。聞いて驚きとはこのことで、第一バイオリンの長いメロディーの間に、オーボエの長いメロディーが挿入されていて、またバイオリンのメロディーに戻り、驚天動地とはこのことだ。 ブラームスと... 続きをみる

  • 開かずの金庫から金瓶ローゼンストックの黄金色に輝く第二番

    今年はベートーベンの記念年。初っ端から開かずの金庫から金瓶が出てきた。おそらく数多の珍品が続出するベートーベン記念年。これ以上の掘出物はあるまい。この演奏は金無垢の金瓶です。 ベートーベンの交響曲第二番。通説では二番から三番に天才の飛躍がある。しかしハイドン風の一番から三番の前哨戦である二番への飛... 続きをみる

  • 独奏に華を持たせ過ぎたエッシェンバッハのブラームスのピアノ協奏曲第二番

    今夜のNHKFMはN響定期公演ライブであった。エッシェンバッハ指揮でブラームスのピアノ協奏曲第二番(シモン・バルト)の演奏であった。いささか独奏に華を持たせ過ぎてしまったが、それでも独特のものがあった。 第一楽章。 エッシェンバッハはシモン・バルトと指揮とピアノ・ソロとを交代で受け持ち、一番と二番... 続きをみる

  • 後期ロマン派の爛熟味があったエッシェンバッハ指揮N響のマーラー第二番

    今夜のNHKFMはN響定期公演ライブで、エッシェンバッハ指揮N響でマーラー交響曲第二番の放送であった。ますます円熟味を増すエッシェンバッハのマーラー解釈は未曾有の深化を遂げている。第二楽章は古今東西の名演を壊滅させたと言って良いだろう。 マーラー解釈には、二通りある。後期ロマン派としてのマーラーと... 続きをみる