アゴギークを駆使した熟練のベートーベン4番ウェルバー指揮BBCフィルハーモニックの演奏
この人は既にシューマンの4番で紹介され、テイーレマンを超えた名演を示した人だ。楽譜自体が伸縮性を持ったシューマンの交響曲では、実際の演奏で伸縮性ある演奏を出すのは至難の業だ。それを難なく演じたのがテイーレマンとオメール・メイアー・ウェルバーの二人だけだ。さらにティーレマンを越えていた。今度のベート... 続きをみる
アゴギークを駆使した熟練のベートーベン4番ウェルバー指揮BBCフィルハーモニックの演奏
この人は既にシューマンの4番で紹介され、テイーレマンを超えた名演を示した人だ。楽譜自体が伸縮性を持ったシューマンの交響曲では、実際の演奏で伸縮性ある演奏を出すのは至難の業だ。それを難なく演じたのがテイーレマンとオメール・メイアー・ウェルバーの二人だけだ。さらにティーレマンを越えていた。今度のベート... 続きをみる
天才バイオリニスト兼指揮者ゲオルグ・カルワイトとベルリン古楽アカデミーのバッハバイオリン協奏曲2番(3)
第三楽章。 4小節で、カルワイトは符点4分音符にpでさらに<>(クレッシェンド・デイミヌエンド)といった強弱を付けましたが、ゴールドベルクは低弦をテヌートで引っ張るわけです。 この二人は奇妙に同じ箇所で何かをしでかす。つまり才能ある人は魚のいる場所を心得ていて、その場所に来ると釣りの針を落とすわけ... 続きをみる
天才古楽バイオリニスト兼指揮者ゲオルグ・カルワイトとベルリン古楽アカデミーのバッハバイオリン協奏曲2番(2)
ピンで活動していないから名前もプロフィールも知られていないが、大天才です。何とふてぶてしい面構え、付き合ったら嫌な人に違いない。こういう人が極上の音楽を醸し出す。 第二楽章。 もう忘れられた人シモン・ゴールドベルクの演奏がいい。ご堪能あれ。 16、18小節の低弦にゴールドベルクは極上の解釈を与えて... 続きをみる
天才古楽バイオリニスト兼指揮者ゲオルグ・カルワイトとベルリン古楽アカデミーのバッハバイオリン協奏曲2番(1)
未紹介演奏を1つ。1982年東ベルリンで創立された指揮者無しの古楽器演奏団のベルリン古楽アカデミーで、もうすでに来日4回の演奏団である。3人のコンサートマスターが実質の指揮者という。ここは当日のコンマスのゲオルグ・カルワイトがソロと指揮を司る。 古楽バイオリンの天才演奏家ゲオルグ・カルワイトの... 続きをみる
2楽章に秀逸な演奏をした熊倉優指揮N響のメンデルスゾーン4番イタリア
今夜のNHK交響楽団定期演奏会ライブは、熊倉優指揮N響でメンデルスゾーン作曲交響曲第四番イタリアの演奏であった。(2020・11・14) 第二楽章に秀逸な演奏があった。ちょっと他では味わえない独特のものがあった。 それは74-86小節のフルートの演奏であった。 76小節から熊倉優はフルートにpで弱... 続きをみる
独自路線が出ていたテイルソンートーマス指揮サンフランシスコ響のマーラー5番
マイケル・テイルソンートーマスというとバーンスタインの影法師のように見られていたが、バーンスタインの影響は全くなく、独自路線が出ていた。 今夜のベストオブクラシックは、テイルソンートーマス指揮サンフランシスコ交響楽団でマーラーの交響曲第五番の演奏であった。(2018・3・28) 第一楽章。 6小節... 続きをみる
オーケストラのストラデイバリウス奏でる絶品の名演ティーレマン指揮ドレスデンのマーラー3番
リヒアルト・シュトラウスをして世界最高峰、フリッツ・ブッシュをしてオーケストラのストラデイバリウスと称するドレスデン国立歌劇場が、テイーレマンの指揮で両巨頭の面目を新たにした。第6楽章はシカゴ、ベルリン、ウィーンも及びもつかない絶品の名演を演じた。 今夜のベストオブクラシックは、テイーレマン指揮ド... 続きをみる
濃厚な解釈があったハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送響のマーラー2番
第一楽章冒頭から濃厚濃密な解釈をおこなったハンヌ・リントゥの指揮にはまいってしまった。こんな始末で全曲聴かされるのかと思うと、いささか身が震えたものだ。 今夜のベストオブクラシックは、ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送交響楽団でマーラーの交響曲2番の演奏であった。(2019・1・16) ハンヌ・... 続きをみる
代表作となったシャイー指揮ゲバントハウス管のベートーベン4番
あまり評価してこなかったのだが、シャイー指揮のベートーベン交響曲4番は彼の代表作になった名演であった。 今朝の音楽の泉で、シャイー指揮ライプッイヒ・ゲバントハウス管弦楽団でベートーベンの交響曲4番の演奏があった。(2007-9年録音) 第一楽章。 聞く前は多分徒労に終わるのかと期待しなかったのだが... 続きをみる