ラベル「ダフニスとクロエ」第二組曲アンセルメ指揮NHK交響楽団
ストラビンスキーも指揮者としては古いタイプの指揮者で、モントウやアンセルメなど、新時代の音楽を開拓した割には指揮者としては十九世紀の音楽語法を引きずって演奏している。人間はなにもかも新しいずくめにはいかないようだ。アンセルメなども古い音楽語法で演奏していて、今となってはそれが味になっているともいえ... 続きをみる
ラベル「ダフニスとクロエ」第二組曲アンセルメ指揮NHK交響楽団
ストラビンスキーも指揮者としては古いタイプの指揮者で、モントウやアンセルメなど、新時代の音楽を開拓した割には指揮者としては十九世紀の音楽語法を引きずって演奏している。人間はなにもかも新しいずくめにはいかないようだ。アンセルメなども古い音楽語法で演奏していて、今となってはそれが味になっているともいえ... 続きをみる
近年枯淡の境地に深入りするメータに非常な危険性を感じているのだが、今回は匠の技が発揮されて一安心している。第一楽章が名演であった。トスカニーニ指揮NBC交響楽団1952年の永遠の古典的解釈を踏襲したもので、フルトベングラーから離反してトスカニーニかよと文句を言いたいが、名演に免じて許しましょう。 ... 続きをみる
ドビュッシー交響詩「海」ミルガ・グラジニーテ=ティーラ指揮ロサンゼルス・フィル
ミルガ・グラジニーテ=ティーラ(1986-)は女流指揮者で、逸材の名が高い。なるほど濃厚な解釈が見られたのも不思議ではなかろう。初版を使用し、第三楽章の一部では改訂版使用という使い分けをしていた。 今夜のベストオブクラシックは、ミルガ・グラジニーテ=ティーラ指揮ロサンゼルス・フィルでドビュッシーの... 続きをみる
今夜のドゥダメルの「巨人」はなかなかの名演であった。こういう大曲を正攻法で演奏出来る人とは思わなかったので、どこを取っても正攻法の演奏でアプローチしていたのが好感が持てた。 今夜のベストオブクラシックはドゥダメル指揮ロサンゼルス・フィルの演奏でマーラー交響曲1番の放送であった。(2019・3・8)... 続きをみる
原田慶太楼はアゴギーク(伸縮)を多用する演奏をおこなった。アゴギーク演奏といえばドイツ正統派の演奏だが、今までとちょっと違うのが出生がドイツではなく、アメリカということだ。アメリカというと機能主義と技術のみが考えられるのだが、アメリカの一部ではこの古典的な古臭い伝統的解釈が生息している。トスカニー... 続きをみる
日本人指揮者としては、第一楽章201小節のホルンの自筆譜からの再現は初めてではなかろうか。アバドが自筆譜から再現した新全集版の演奏はCDになって久しいわけだが、あまり踏襲されていない。そこが聞きものだろう。ついでに言うと、あのフルトベングラーが1942年に既に再現していて201-202小節まで延々... 続きをみる
今や世界で飯守ほど「ブラ1」を旨く指揮できる人はいないだろう。世界に通用するというよりも頂点に君臨した。フィーナーレのコーダに入るや、飯守が発狂したのではないかと疑いたいほどの大胆な解釈をした。これは古今に残る名演だ。CDに残したい。直近では関西フィルや、シテイー・フィルと2つのオーケストラでブラ... 続きをみる
ベーレンタイター版の英雄を指揮したブロムシュテットN響とバイグレ指揮読響では、かならずしも同一でない所が出て、それなりに面白かった。多分ブロムシュテットの方がベーレンライター版の楽譜に忠実であって、異にする所はバイグレの個性と見た方がいいのだろう。 今夜のベストオブクラシックは、バイグレ指揮読響で... 続きをみる