パスカルの葦笛のブログ

クラシック音楽のテレビやFMの放送からその演奏を視覚(楽譜)で再現します。後から読むだけでどんな演奏だったか理解出来ます。

2020年3月のブログ記事

  • 世界の最先端のモーツアルト解釈山田和樹指揮横浜シンフォニエッタ

    日本から世界に発信するということはありえないわけだが、その例外が宇野功芳や山田和樹のモーツアルト解釈であった。メヌェットでの山田の装飾音符の演奏は世界の最先端のモーツアルト解釈であった。 今夜のNHKFMのベストオブクラシックは、山田和樹指揮横浜シンフォニェツタでモーツアルトの交響曲第36番、第3... 続きをみる

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  • 男泰次郎空前の大見えを切ったブラ1飯守泰次郎指揮仙台フィル

    この人がこんな大見えを切れる人だったとは思わなかった。フィナーレのティンパニの大連打で一音節切ってはほとんど楽譜を無視した演奏は、演奏史上に残る逸脱であった。この一曲で永遠の名声を獲得したと言える。 今夜のNHKFMのベストオブクラシックは、飯守泰次郎指揮仙台フィルでブラームス交響曲第一番の演奏で... 続きをみる

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  • 含蓄ある名演バイグル指揮読響の「エロイカ」

    バイグルの読響常任指揮者就任のお披露目の演奏会であるが、含蓄のある名演で開始したのはめでたい限りだ。 今夜のNHKFMのベストオブクラシックはバイグル指揮読響でベートーベンの交響曲第三番「エロイカ」の演奏であった。(2019・5・24) 第一楽章。 93-94小節オーボエで、リテヌートを掛けてテン... 続きをみる

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  • 金管の加筆が効果的だった山田一雄指揮N響のシベリウス第二番

    フィナーレで大胆な金管の加筆が効果てき面であった山田一雄指揮N響のシベリウス交響曲第二番の演奏であった。 今夜のNHKFMのN響ザレジェンドは、山田一雄指揮NHK交響楽団でシベリウスの交響曲第二番の演奏であった。(1976・10・13) この人としては楽譜への加筆は珍しいことであろう。シベリウスは... 続きをみる

  • ブラームス第二番は「こうもり」序曲より軽かったウェス指揮NHK交響楽団

    ブラームスの交響曲第二番の演奏はヨハン・シュトラウスの「こうもり」序曲の演奏よりも軽かったウェス指揮NHK交響楽団の演奏であった。これは同曲を指揮したカイルベルト以下の人と見なされたはずだ。 そこで思い出したのが、ウェス晩年ウィーン交響楽団での同曲の演奏だ。ウェス(1914-1987)は30年間変... 続きをみる

  • 手練手管を駆使した猛者ガーリ指揮ウィーン放送響の「新世界」

    コンドラシン以来のスリリングな「新世界」であった。あまり地元の二流のオーケストラがザルツブルグ音楽祭に参加するのは類例がないが、ガーリの来歴も不明な指揮者なのだが、登場した理由はよく解る。優秀な人材が他にいないからだ。注目株ということか。 今夜のNHKFMのザルツブルグ音楽祭特集は、ガーボル・ガー... 続きをみる

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  • 創見があったミナーシ指揮モーツアルテウム管の「リンツ」

    なかなかの創見があったミナーシ指揮モーツアルテウム管の「リンツ」の演奏であった。反ピリオド奏法の牙城であったザルツブルグ・モーツアルテウム管弦楽団であったが、テインパニは完全にピリオド奏法で終始し、落城の感に堪えないが、ミナーシの創見あるモーツアルト解釈で救われる。 今夜のNHKFMのベストオブク... 続きをみる

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