パスカルの葦笛のブログ

クラシック音楽のテレビやFMの放送からその演奏を視覚(楽譜)で再現します。後から読むだけでどんな演奏だったか理解出来ます。

マーラー交響曲1番ドゥダメル指揮ロサンゼルス・フィル

今夜のドゥダメルの「巨人」はなかなかの名演であった。こういう大曲を正攻法で演奏出来る人とは思わなかったので、どこを取っても正攻法の演奏でアプローチしていたのが好感が持てた。


今夜のベストオブクラシックはドゥダメル指揮ロサンゼルス・フィルの演奏でマーラー交響曲1番の放送であった。(2019・3・8)


第一楽章。
46小節のテインパニで、ドゥダメルは1拍目を4分音符に独立させてfで打たせた。こういう手法に独創があろう。



第三楽章。
ここでドゥダメルはかなりのアゴギーク(伸縮)を駆使して演奏しているのに驚かされた。
例えば139小節からアッチェレランド(加速)して演奏するかとおもうと、142-144小節をラレンタンド(減速)で演奏するといったことをする。


第四楽章。
この374小節の三連音符の後ブレス(間)を置いて演奏すると、後続のfffが効果的な強奏になるという腕を見せた。

それは635小節でも、三連音符の後にブレスを置いて演奏していた。


まったくオーソドックスな解釈で敬服した。