むしろワインガルトナーを祖述した朝比奈隆指揮N響のベートーベン交響曲第七番
今夜のNHKFMのN響ザ・レジェンドは朝比奈隆指揮NHK交響楽団の演奏で、ベートーベン交響曲第四番、第七番の放送であった。(1995・12・13)
朝比奈隆はこの演奏会のインタビューで、ベートーベンが書いた最大の物は第七番でfffを出現させたことであったと述べたという。
そういうこともあってか、従来は指摘されることがなかったのだが、意外に朝比奈隆はワインガルトナーの影響があつたように思う。彼はトスカニーニが出現するまではワインガルトナー・フオルテと呼ばれて、ワインガルトナーのフオルテは誰よりも大きな音がしたという。
ベートーベンの交響曲第七番でもワインガルトナーは、やはりfffを強調した所がある。第一楽章の255、260小節のトランペットをfffで強奏させているのだが、朝比奈隆もN響で踏襲していた。
朝比奈隆がベートーベンが書いた最大のものはfffであると強調した。N響のトランペットにfffを演奏させたわけだが、そこにはワインガルトナーが意外にも影響しているとが判明するのである。253小節以降fffで演奏させていたが、ワインガルトナーよりfffの意義を認めている証拠だろう。
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