今時日本では使われない古い版を使ったケレム・ハサン指揮オランダ放送フィルのオベロン序曲
26歳の若手の指揮者が、今時日本では使われない古色蒼然とした古い版でウエーバーの「オベロン」序曲が演奏された。それに相応しい演奏がありました。 ケレム・ハサン指揮オランダ放送フィルの演奏で、ウエーバー「オベロン」序曲とブラームス交響曲第二番が放送された。(2019・7・7) 今更ながらアムステルダ... 続きをみる
今時日本では使われない古い版を使ったケレム・ハサン指揮オランダ放送フィルのオベロン序曲
26歳の若手の指揮者が、今時日本では使われない古色蒼然とした古い版でウエーバーの「オベロン」序曲が演奏された。それに相応しい演奏がありました。 ケレム・ハサン指揮オランダ放送フィルの演奏で、ウエーバー「オベロン」序曲とブラームス交響曲第二番が放送された。(2019・7・7) 今更ながらアムステルダ... 続きをみる
スクロバチエフスキ指揮NHK交響楽団のブルックナー交響曲第八番(4)
水上勉のところに村松友視と嵐山光三郎が原稿をとりに行った。水上勉は村松が原稿にさらさらと手を入れるのをニコニコして見ている。次に嵐山の番になって、同じように原稿に手を入れようとすると、鬼になって「阿呆か」と言った。天下の幻冬舎の見城徹は勝手に石原慎太郎(100万部)や五木寛之(100万部)に手を入... 続きをみる
スクロバチエフスキ指揮NHK交響楽団のブルックナー交響曲第八番(3)
先に読響が手をつけ、後でN響が大きく育てる。この手がバント、スクロバチエフスキであった。そう考えると読響には相当のプロモーターがいることになる。しかしいかんせん民間は即戦力で、大きく育てる時間がない。フランスではもう終わった人のジャン・フルネを都響は実に大きく育てたものだ。ノイマンなどは年金がもら... 続きをみる
スクロバチェフスキ指揮NHK交響楽団のブルックナー交響曲第八番(2)
この人が本当に注目され始めたのは、ザールブリュッケン放送交響楽団の指揮者になって、ブルックナーを録音しはじめた頃だ。それまではセル直属の強腕なオーケストラ・トレーナーという能力である。そういう生活に終止符を打って、格落ちの地方オーケストラの指揮者になったのは、自由が効くからで、そこで本当は腹に貯め... 続きをみる
今までの天才はどこへ行ったのか?天才ディユメイから凡人ディユメイへの豹変ぶりに驚いている。ベートーベンの交響曲第四番は終始おざなりに演奏されて終わったのである。名演を期待していたのだが、残念でならない。 第一楽章。 ディユメイは今音楽に身が入らない事情があるのか、精神がいらだっているようだ。35小... 続きをみる
スクロバチェフスキ指揮NHK交響楽団のブルックナー交響曲第八番(1)
スクロバチエフスキ(1923-2017)は93歳で死んで、2016年にはなおも来日公演があったといえば、2006・5・12の演奏はさらなる11年の深化を考えると、過渡期の演奏と言えなくもない。そんな詮索は後にして、詳細を追ってゆくことにしよう。 第一楽章。 冒頭の原始霧は重たいテンポで開始された。... 続きをみる
身振りは豚骨味は東京ラーメン広上淳一指揮東フィルの「スラブ行進曲」
広上淳一は身振りは山岡家のコテコテの豚骨ラーメンだが、味は薄味でそれほどでもないと思っていた。東京フィルでフェドセーエフの「スラブ行進曲」と比較してみると、まったくレシピが同じなのに愕然とした。としたら広上淳一の認識を新たにしなければいけない。 今夜のブラボーオーケストラは広上淳一指揮東京フィルで... 続きをみる
ベートーベンの指揮弾りを彷彿とさせたリシエツキ指揮アカデミーの第二番
ベートーベンはピアノ協奏曲第二番を指揮し弾いたわけだが、リシエツキはアカデミー室内楽団を指揮してピアノを独奏した。それはまるでベートーベンを彷彿するものであった。 今朝のNHKFMのクラシックカフェは、若手ピアニストのヤン・リシエツキ指揮とピアノでアカデミー室内管弦楽団の放送があった。 小沢征爾の... 続きをみる
ミスター・ユニークの名に恥じないプレトニョフ指揮東フィルのビゼー
ミスター・ユニークの名に恥じないプレトニョフのビゼーの交響曲の演奏であった。この曲は単純過ぎてなかなか難物で、ほとんどの指揮者は扱いに苦慮し、したがってまず名演がない。その中で第二楽章にプレトニョフは活路を見出した。 今夜のNHKFMのブラボーオーケストラは、プレトニョフ指揮東京フィルでビゼー作曲... 続きをみる
決定盤「展覧会の絵」の出現鬼才ハンヌ・リントウ指揮オランダ放送フィル
チエリビダッケ今亡き以上「展覧会の絵」を面白く聴かせる指揮者はハンヌ・リントウ以外いまい。そう確信する名演であった。 今夜のNHKFMのベストオブクラシックは、ハンヌ・リントウ(1967-)指揮オランダ放送フィルによるムソルグスキー作曲ラベル編曲の「展覧会の絵」であった。リントウは今年52歳の中堅... 続きをみる