パスカルの葦笛のブログ

クラシック音楽のテレビやFMの放送からその演奏を視覚(楽譜)で再現します。後から読むだけでどんな演奏だったか理解出来ます。

2020年12月のブログ記事

  • ベートーベン交響曲9番モントゥ指揮ロンドン交響楽団

        モントゥ指揮ロンドン交響楽団ベートーベン交響曲全集 まず、大晦日ベートーベンの第九に相応しく、今夜のNHKEテレ8時からのクラシック名演名舞台の最後にはN響パブロ・エラス・カサド指揮で全曲が放送される。当日は花を持たせる意味で言及しなかったのだが、第四楽章の冒頭叙奏のアクの強い演奏やソプラ... 続きをみる

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  • カイルベルト指揮N響ハイドン交響曲94番「驚愕」

    ドイツの古い世代の指揮者は、シラーの「素朴文学と感傷文学」の定義があまりに素晴らしいことから、一種の呪縛となって躓き石となっている。古典主義とロマン主義に対するアプローチには異差があって、古典主義には感情を希薄に、ロマン主義には感情は爆発させて表現する。音楽にも適用された。モーツアルトをワルターの... 続きをみる

  • ソプラノの高橋絵理の出色の名演エラス・カサド指揮N響のベートーベン第九

    今夜のN響の第九の名演はソプラノの高橋絵理の独唱の濃厚な表現にあったと見た。パブロ・エラス・カサドの指揮も予想外に、楽器の色々を、声部を際立たせて歌わせる妙技は抜群の才能があった。 今夜のNHK交響楽団の定期公演生中継は、例年通りのベートーベンの第九がエラス・カサド指揮NHK交響楽団で演奏された。... 続きをみる

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  • おもろい指揮者の無類の田園プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管のベートーベン6番

    12月18日(金)朝クラシックカフェの再放送がある。先週のベートーベン「田園」の聴き比べで、朝比奈隆を取り扱ったので、プレトニョフが扱えなかった。そこで今回はプレトニョフを扱って、明日朝実演を聞いていただきたい。 プレトニョフはまずCDを買う予定の圏外の人で、想定外の人で聞くことはない。放送で偶然... 続きをみる

  • 楽譜にない装飾音を多用した飯守泰次郎指揮仙台フィルのベートーベン2番

    今夜のベストオブクラシックは飯守泰次郎指揮仙台フィルでベートーベン交響曲2番の演奏であった。(2020・10・15) 第一楽章。 冒頭から独創的な着想が紹介された。 2小節のオーボエで、1拍目に楽譜にない装飾音が付されて演奏された。3小節の最後の8分音符にも装飾音が付された。 飯守は古楽器奏法を解... 続きをみる

  • 肉声も聞こえた渾身のベートーベンスクロバチェフスキ指揮NHK交響楽団の「運命」

    ダイナミクスの変更もありアゴギークも効かした何でも有りの老巨匠の自由闊達な演奏に舌を巻く。 今夜のN響ザレジェンドは、スクロバチェフスキ指揮NHK交響楽団でベートーベン交響曲5番「運命」の演奏であった。(2004・4・21) スクロバチェフスキはかなりの部分に音を抑えたピアノで演奏させたかと思うと... 続きをみる

  • 交響曲一曲分の重みがあった「エグモント」序曲秋山和慶指揮NHK交響楽団

    演奏会の中心が序曲にあった。そういうことは時々あるようだ。ヤニック・ネガ・セガンが、こともあろうにフランクの交響曲を演奏会の最初に置いてウルトラ名演を演奏して自分の異才に気付かない。メインにストラビンスキーの凡演をやって涼しい顔をしているのだ。これを才能のムダ使いというのだが、後でちゃんとフィラデ... 続きをみる

  • 怪物チェリビダッケを圧倒した朝比奈隆「田園」聴き比べ

    今日のクラシックカフェは「田園」聴き比べで、古今東西の名指揮者の名演を聴き比べて、最終的な覇者は最後のチェリビダッケに持って行く段取りであったようだ。その前にどういう理由か、朝比奈隆の演奏も一部供された。これがいけないかった。これさえ聞かかかったら、「はい、そうですか」と肯いたのだ。でも聞いてしま... 続きをみる

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  • カルテットを通して見えた指揮者ヤフグ・フルシャベートーベン弦楽四重奏曲14番

    アナウンサーの話がよく分からなかったのだが、プラハの春開幕コンサートで恒例のベートーベンの第九が指揮者ヤフグ・ヘルシャが招かれて指揮する予定であったが、新型コロナの流行で三密を避けて縮小された結果第九から弦楽四部のカルテットに変更した。 今夜のベストオブクラシックは、ヤフグ・フルシャ指揮チェコ・フ... 続きをみる

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