モ-ツアルト交響曲35番マンゼ指揮ザルツブルグ・モーツアルテウム管弦楽団
マンゼ(1965-)は古楽派の指揮者だが見るべきものがあった。交響曲35番ハフナーが前菜(サラダ)でメイン・ディシュ(ごちそう)がピアノ協奏曲26番という本末転倒なプログラムを組んだが、やはり御馳走は35番の演奏であった。
今夜のベストオブクラシックは昨年のザルツブルグ音楽祭で、マンゼ指揮ザルツブルグ・モーツアルテウム管弦楽団でモーツアルト交響曲35番ハフナーの演奏であった。(2020・8・8)
第ニ楽章。
49小節の第一バイオリンで定石通りテンポを落とした。
ここは名指揮者が常としてテンポを落とす所だが、ベームやフェレンチークなどは3つにリタルランド、マンセは2つにリタルランドを掛けた。
第三楽章。
ここはマンゼが面白いことをして見せた。
4小節前でブレス(間)を控えめに挿入したのだが、20小節前で大きいブレス、フェルマータと言ってもよい休止符を挿入した。
この解釈は大胆であった。
第四楽章。
大胆な解釈といえば、187小節にもあった。
187小節の第一バイオリンの2分音符に大きなアクセントを掛けた。同じような音型は183小節にも見られるわけだが、何故ここに強いアクセントを掛けたのだろう。
余談。
さてプロクラムはアイネ・クライネとピアノ協奏曲26番が続くのであるが、アイネ・クライネには26番にも同じ音階が出てくる。そういう繋がりから組み合わせた意図があったか。
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