テンポが揺れたガードナー指揮ベルゲン・フィルのチャイコ5番
結構テンポが揺れたエドワード・ガードナー指揮ベルゲン・フィルのチャイコフスキーの交響曲第5番の演奏であった。揺れる壺も伝統的な箇所を押さえて揺らしているのでなかなかな演奏であった。
今夜はガードナー指揮ベルゲン・フィルでチャイコフスキーの交響曲第5番の演奏であった。(2019・11・14)
第二楽章。
141小節後半にかなり大きなリタルランドを掛けて、142小節のffに効果をもたらした。
ここは伝統的な解釈の場所であるから、ガードナーはそれを心得ている訳だ。
突然の変わりようなので、いささか驚きがあった。
コーダの182小節のクラリネットにラレンタンドで次第にテンポを落とさせた。
見もの聴きものは第四楽章であったろう。現代の指揮者としては異例なほどテンポを揺らしたからである。
435小節でやはり大きなリタルランドを掛けてテンポを落とした。
501-502小節では、501小節ではリテヌート(均等にテンポを落とす)で演奏させると、502小節ではリタルランド(階段的に次第に大きくテンポが落ちる)で演奏させた。
こういう二段階のテンポの落とし方はガードナーの独特であったようだ。
ガードナーは若手なのだが、古い伝統的な解釈に精通した指揮者だといえよう。
コーダはいささかあっさり仕上げてしまった。インテンポで突進した。
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